財界「特別企画」環境特集
地球にやさしい発展を実現する<環境経営>
国づくりと人づくりは土づくりから』という信念を持つ天野会長は、昨今の健康ブームのなか、
サプリメントなどの普及によって見過ごされがちな自然本来の力に根ざした製品を通して、
道徳を重んじる心豊かな日本の国づくりを目指している。
食品用植物原料を基に麹菌によって常温でじっくりと発行させて製造する
『綜合植物発酵液 水野惣作酵素70』は、天野会長自らがこだわって原料の配合を行う。
温度を上げると発酵は早く進むが、酵素が消滅してしまう。
「酵素は人と同じように生きています」と、じっくり時間をかけて発酵させる。
農業用資材で作物の活力を引き出す『惣作酵素』と、害虫の嫌う匂いを放つ害虫忌 避剤『NP7』は
一万倍希釈用で、農薬散布の大幅な削減を可能にした。
「人の体内に入る食物に、人体に悪影響を及ぼすものを散布するわけにはいかない」と いう考えから、
人が口にしても害のない成分で作られている。
通常使用されがちな化学肥料でごまかすことなく酵素栽培された野菜は、
野菜本来の旨味を持っていると好評で、素材にこだわる飲食店から注文が相次いでいるという。
また天然素材のみを使用している食用発酵液『宝水』『apple酵素』『CEPRI』は、
植物由来の栄養素と酵素の相乗効果により体調を整えてくれると一般消費者からの注目度は高い。
「一度試していただいた方には、末永く愛用していただいています」と、その人気の高さを誇る。
徹底した酵素へのこだわりとその安全性が認められ、
『宝水』は、アメリカのニューヨーク世界発明展でゴールドメダルを受賞した。
中国には「最初に井戸を掘った人を大事にしなさい」ということわざがある。
それに習い、70年以上も前に酵素による有機栽培を始めた天野会長の父の名をとって製品を『水野惣作酵素70』と名づけたという。
朝鮮満州開拓団として農業指導を行っていた父の「人の健康に役立つ酵素は作物にもいいに違いない」という発想により。
酵素を用いた自然栽培を始めたと、天野会長は創業当初を振り返る。
「終戦を機に12歳で福井県に引き上げ、家族総出で開拓地を開墾し、作物を栽培しました。
その体験を生かして有機栽培に必要な酵素含有資材の開発を続けているのです」
その後上京して製菓材料の販売を手がける天野商店に入社したが、
当時扱っていた小豆は『本物』の味を知っている天野会長が満足できるものではなかった。
そこで、安心して食べられる美味しいものを広めたいという強い思いから、北海道に赴き有機質堆肥を使って
小豆を栽培してくれる農家を見つけ出した。
それと 同時期に農業用酵素をアレンジした『惣作酵素』を開発し、以後、同製品を用いた安心安全な作物の栽培に全力を注いできた。
特に「日本の農業を支えるのは北海道である」という思いから、北海道の農業経営者に直接製品を提案している。
「精神と肉体の両面が健康で、道徳心を重んじる人々が健全な国を生み出すのです」と語る天野会長は、
酵素栽培の更なる普及を目指して邁進してゆく。